東亜医学協会会員店 |
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尿失禁 |
水分の代謝が円滑に進まないことによって発する病症で、
一種の水毒症状といえます。
直接的には膀胱の機能異常が関係していますが, 子供の夜尿症の原因が腎機能の未成熟にあることに対して,
その根本的な原因は脾胃や腎機能の衰えがあります。
漢方医学的には脾胃は飲食を消化し、栄養分を全身にめぐらす働きとともに、
筋肉の強弱にも関連があ裏ます。
排尿機能は、膀胱や尿道の括約筋によって管理されているので、
脾の働きが弱くなると、この括約筋の機能も低下するのです。
さらに、脾臓の弱い人は食べ物の消化吸収力が悪いため、
体内をめぐる気が十分には作れない。
気が不足すると汗をかきやすくなると同時に、尿のコントロールもできにくくなります。
急性膀胱炎を起こした時のような激しい排尿痛や血尿などの症状は伴いませんが、
夜間頻尿も同じ原因で発する症状です。
早めの治療が肝心です。
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原因 |
尿失禁の原因の大部分は
運動不足、肥満、出産、などで
尿道を締める筋肉が緩むのが原因になります。(女性に多い)
また 膀胱が小さかったり、冷え性によって膀胱が緊張していたり、
(男性、高齢者に多い)
と器質的な問題や体質的な問題が原因になります。
糖尿病、前立腺肥大、前立腺炎、膀胱炎などの病気が原因での失禁もありますので、
感染症の有無も知っておく必要があります。 |
ここが違う漢方治療 |
漢方では子供の夜尿症や老人の尿失禁を、漢方では「遺尿症」といい、
固渋薬といって、生体にそなわった健康を維持しようという力を取り戻し、
再発しない身体を取り戻す生薬が確立されています。
尿失禁も泌尿器だけでなく、全身のバランスの乱れとしてとらえます。
ですから、糖尿病、前立腺肥大、前立腺炎、膀胱炎などの病気が原因での
失禁の場合は、生体にそなわった健康を維持しようという力を取り戻す
という意味からも、それぞれの疾患に対する治療も必要となってきます。
漢方治療では尿失禁も夜間頻尿も原因から診て
同じ捉え方をします。ですから症状の軽減、回復の面から言っても
根気は要りますが、お奨めできる方法です。
また、予防と改善のために「骨盤底筋体操」をお勧めします。 |
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